「三国志14」は補給のゲーム

まだ難易度「初級」で始めたばかりではあるものの、どうやらこのまま天下統一が見えたようですので。

補給路

まずチュートリアルから入ってゲームを始めた方が最初に「なんだこりゃ」と思うのは、マップのタイルを自分の色で「塗り塗り」していくという作業でしょう。
これはそのタイルを自分の支配下においたということであり、都市の収入にも影響するのですが、端的に言えば「補給路」を可視化したものであると言えるでしょう。

決定的に重要なことは、出撃している部隊はその出発した拠点都市と補給路で常に結ばれている必要があり、それが断たれると大幅に士気が下がり始めるということです。士気が下がれば当然ながら戦力は下がりますし、何よりも士気がゼロになれば部隊は即座に消滅します。いっさい戦闘をしていなくても、どんな優秀な武将に率いられていようとも、いくら拠点都市には兵糧が山積みであってもです。
従って補給路は決して切断されてはなりません。これは部隊運用の基本であり、敵地に攻め込むときには常に意識しておかねばならないことです。

兵糧の確保

拠点都市から前線の部隊への補給路が確保してあっても、当然ながら拠点都市の兵糧がゼロになれば前線は飢えて士気が下がります。結果は同じです。従って、拠点都市の兵糧は絶対に欠かせてはなりません。

兵糧は、基本的には農地開発によって収穫が見込まれるものなので、その意味では都市の農業開発を行うことが基本なのですが、常に必要な量がそれで確保できるとはまったく限らないので原則として不足があれば商人から購入します。

現時点での自分の感覚としては、ろくに兵を置きもしない僻地も含めたすべての都市で兵糧5万は常備しておきたい感じ。これを下回っている際に運良く商人が来訪していれば、相場などは無視して5万を超えるまで命令を出して購入しましょう。
1回の購入命令でどれだけの兵糧がどれだけの値段で買えるのかは相場と武将の知力により変わるのですが足りなければ何度でも命令を出せばいいだけの話です。1ターンで購入できる量には特に上限はないようです(都市が保有できる兵糧にはシステム上の上限はあるでしょうが)。
このゲームではよほどのことがない限り各都市での購入資金には困らない筈ですし、各都市に常駐させている命令を出せる武将にも余裕はある筈(後で述べますが最終的には都市のすべての拠点に武将を置く必要がある)ですし、ふだんは命令書にも余裕がある筈です。それよりも兵糧不足になるリスクを避けましょう。

このゲームでは金は余るはずなので、兵糧売却の必要はないと思います。また1回で買える上限の1/2か1/4を購入する、というのにも特にそうする意味はないと思われます。

もちろんこれは後方の話で、大軍を運用している前線の拠点都市では10万を超える兵糧を備蓄すべきなのは言うまでもありません。

金の確保

このゲームでは文字通りの意味で使い切れないほどの金が面白いように入ります。しかしながら運用を誤ると必要な時にそれでも金が足りない羽目に陥ります。理由は簡単で、忠誠度を維持するために武将に施しを行ったり、戦局を有利に進めるために各種の工作を行ったり、各地からの進言に従って予算を割いて実行させたり、交渉のために送ったりといった各種の出費は、本国…というか君主の居る都市の金からしか出せないからです。

これは特に戦闘力の高い君主(たいていの君主はそうなのですが)が自ら兵を率いて戦っている場合に特に注意が必要なことで、うっかり十分な金を置いていないままで君主が自国の都市に入ってしまうと、たちまちその翌月から資金に窮することになります(都市に入らなければ、最後に居た都市の金が使えます)。他の都市にいくら金が積んであっても無意味なのです。

基本的には、君主は自分が前線に出ても構わないのですが、入る都市には常に事前に十二分な金を置いておくようにする必要があります。
いくらくらい置いておく必要かは状況にもよりますが、フルに有用な進言に従って命令を出し続けるのであれば(これはやるべき)ターンごとに3-5000金は必要でしょうから最低でも1万は必須、できれば5万以上は常備して安心して使い続けたいものです。

余談ですが進言の中の「臨時徴収」は基本、行うべきではありません。このゲームではちゃんと運用すれば金や兵糧はふんだんに手に入る筈なので、治安を大幅に下げるこの命令は封印しましょう。

行軍でなく君主が単騎で移動する場合には、数日で隣の都市まで移動できることは緊急時には思い出してください。

兵の確保

言うまでもなく常に必要です。このゲームでは都市に徴兵担当を任命すると勝手に都市の兵を増やしてくれる…というよりも徴兵担当を任命しないと1兵たりとも増えないシステムです。
そして士気がゼロになると出撃した部隊は消滅しますので、兵の士気は高くなければなりません。これは都市に訓練担当を置くことで勝手に上げられます。置かなければ(以下略)。
従って原則としてすべての都市にこの目的で2名の武将が必要です。

ただし前線に兵を送らない後方の都市であればこれはある程度を雇ったら中断することは可能でしょう。

すべての都市には士気を100以上にした数千~1万の兵は常備したいものです。もちろん戦争をするには数万人、あるいは10万人を超える兵が必要です。

輸送

以上のように金・兵糧・兵は常に必要であり、さらに意識しておくべき話として、それらは必要なときに必要なところになければ意味がないということです。
兵は「出撃」でも移動させることができますが、金と兵糧は「輸送」コマンド以外の手段では送れません。そしてこれはとても時間がかかるものです。隣の近い都市に行くだけでも一か月はかかります。従って大軍により攻めるには、前線都市への輜重が列をなすことにもなるでしょう(1命令で金・兵糧・兵は5万までしか送れません)。送りましょう。天下統一には必要です。計画的に地方で生産し、前線に送り出しましょう。

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まとめ

「三国志14」は、僕が大好きなCivilizationシリーズを含めたストラテジーゲームではごく普通であった「限られた資源をやりくりする」ことを苦労して進めるゲームではありません。資源自体は文字通りの意味で使い切れないほどふんだんに手に入ります。

ただしそれらは存在していても適切に運用できなければ意味がなく、補給の重要性を痛感させてくれる大変にユニークなストラテジーゲームであると言えるでしょう。ぜひお試しあれ。

いや本当、このゲームをやっていると「後方から前線に兵と食料を届けてくれるのがいかにありがたい存在か」「そりゃ劉邦だって蕭何を張良よりも勲功第一にするわ」と妙に納得できる次第なのでした。


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