DVD-RAMのカートリッジについて
DVD-RAMは、メディア自体は12cmのCDサイズであり、このためDVD-RAMフォーマットに対応しているPCのDVDドライブやブルーレイドライブにメディアを直接突っ込んで読むことが可能です。
しかしながら多くのDVD-RAMメディアは、実物を見た方はご存知のように、メディアがむき出しでなく、プラスチックのカートリッジに入った状態で販売されていました。
東芝RDレコーダーはカートリッジに入れた状態でドライブに入れてそのまま録画再生が可能なので通常は何も不自由はないのですが、現在のPCやブルーレイのドライブにはそんなものはないので、読み込むためには自分でカートリッジからメディアを取り出してドライブに入れる必要があります。
昔はPC用のDVDディスクドライブで、DVD-RAMをカートリッジに入れたまま扱えるものもあったような気もしますが、今はそんなものは標準ではないし、なくてもいいです。
ここでは、カートリッジからメディアを取り出すためのノウハウについて述べます。
DVD-RAMのTYPEについて
お手もとのDVD-RAMのカートリッジに「Type1」「Type2」「Type4」のいずれかの文字が印刷されていると思います(ローマ数字かもしれません)。これは次の意味です。
- TYPE1 カートリッジからの取り出しができない両面
- TYPE2 カートリッジからの取り出しができる片面
- TYPE4 カートリッジからの取り出しができる両面
もしお手元のDVD-RAMディスクに「TYPE1」と書いてあれば、それはこれから述べる方法で「取り出す」ことはできませんのでご注意ください。
TYPE1はごく初期に安価なノーブランドなどを中心に存在していたので、お持ちの方もいるかもしれません。昔はDVD-RAMメディアも高かったですから。
TYPE1のカートリッジからDVD-RAMディスクの中身を取り出すには、マイナスドライバーなどをディスクの合わせ目などに突っ込んでばりばりとカートリッジを物理的に破壊する以外の方法はないと思います(貴重なディスクを傷めないように注意!)。もちろんこれをもとの状態に戻すことはできなくなりますが、どのみち貴重な録画データをPCにコピーしたあとのDVD-RAMディスクはゴミ箱に放り込んでしまえばいいシロモノなので、気にすることはないでしょう。
DVD-RAMディスクメディアは、あるいはRDを使用して今後もVHSテープなどからPCにデータを取り込むためなどに何枚かは手元に残しておいても良いかもしれませんが、それもTYPE 2/4のディスクで残せば良いでしょうからTYPE 1ディスクは捨てていいと思います。
ちなみにDVD-RAMメディアは製造されていない今も未使用品がオークションなどで入手できますので、中古のDVD-RAMメディアなど売ってもほとんど値段はつかないと思います。
TYPE 2/TYPE 4のカートリッジの開け方
TYPE 2とTYPE 4については、カートリッジからのメディアの取り出し方は同じですので、ディスクメディアを取り出した後で「どっちがA面だっけ?」と一瞬悩むことがTYPE4の場合にはあるだけで、基本、同じです。
開け方はメディアの説明書(ラベルの裏など)が同梱されていれば記載されていましたし、ネットで調べればすぐ出てくる話です。
一番重要なことは、カートリッジの蓋を固定してある1本または2本のピンを取り除くことです。これをやらないと、決して蓋は開きません。
筆者は昔、説明書を読まずに開けようと四苦八苦して、どうしてもだめだったのでTYPE 1同様にカートリッジを破壊して取り出していたこともありました(笑)。
しかしこのピンを取り除くのが、割とけっこう、大変かもしれません。実のところここで述べたい主題は、これを手際よく行うための方法です。
ピンを取り除く方法
ピンを取り除くというのは、カートリッジの2か所のコレ↓を

こうする↓状態に相当します。

↓取り除いたピンはゴミ箱へ

この穴は直径5mmほどですので、この穴を貫通できる太さと長さの、適当な金属の棒であれば、なんでも構いません。ただ、これを実際に行った方はお分かりかと思いますが、これは割と力を押して押さないとピンを押し抜いてくれないので、それなりにちゃんと握れるシロモノでないと難しいし、手指が痛くなってしまうかもしれません。ヘアピンとかだと、ちょっと厳しそう。
説明書には「ボールペンの先で押せ」とか書いているものもありましたが、使用済みのボールペンでないと、先端のボールが潰れて書けなくなるようにも思えますので、試していません。
部屋の中に工具などが転がっている方であれば手頃なものを探せばそれでいいと思うのですが、筆者がいま机の上にあるもので何かないかな、と思って割と細い割に強度があって力を入れても手を傷めないものを発見しましたので、ここでご紹介したいと思います。

いやまぁこれ、鼻毛ハサミなんですけどね(笑)。別におススメはしませんが、ご紹介。れっつとらい。
いくらディスクの取り出しが終わったらゴミ箱に捨てるだけのカートリッジとはいえ、自分の鼻の穴に突っ込んだものをこんな用途に使用して終わったらまた鼻の穴に突っ込むとかちょっとダメなので、コレ専用に100円ショップで1個買いましょう。
おまけ:良いTYPE 2/4と悪いTYPE 2/4
TYPE 2/4の定義は「カートリッジからの取り出しができる」こと(さらにいえばまた戻せること)なのですが、実のところ複数の種類が存在します。
この「良い」「悪い」というのは正式名称でなく筆者の勝手なネーミングです。
良いTYPE 2/4というのはコレ↓のことを差しています。ピンを外したら蝶番式で蓋を開けてスムーズにメディアを取り出し、終わったらまたパチンと蓋を閉められます。

悪いTYPE 2/4というのはコレ↓のことですね。ピンを外した後でちょっと力を入れてプラスチック部分を強引に曲げて引っ張って蓋を外す必要があります。終わったらまた蓋をパチンと押し込んで閉めることはできますが、ちょっと乱暴。

まあ、どのみちどちらであろうとも終わったら今はゴミ箱に捨てるだけなので、今はどうでもいいのですが。
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