「葬送のフリーレン」のアニメが、原作漫画に対して独自の演出を加えている部分をメモしていこうと思います。
主旨
「葬送のフリーレン」のアニメ(1期)は、素晴らしい漫画原作の美味しさをそのまま生かした内容に加えて、時には声優の演技と高品質の音楽とSEと作画によってパワーアップさせるという素晴らしいアニメでした。
そしてそれに見合った評価としてアニメ1期は高い評価と営業的な大成功を修め、2026年1月からの2期にも基本的には期待の声しか集まっておりません。
アニメの脚本家などが、原作にはまったくない要素…というか原作のテーマを否定するような独自の解釈や主張を加えるような「原作レイプ」のような要素は皆無と言って良いでしょうし、およそこの辺を悪く言う「原作ファン」も見当たりません。
しかしそれでも、あるいは「尺合わせ」の要素もあるかもしれませんが、アニメが独自のカットや演出を追加ないし改変したりしている部分もあります。
ここでは、気がついたものを随時メモしておきたいと思います。
これを「評論」として本格的にやるなら、アニメ1期28話を最初から原作を片手にメモを取りながら全話鑑賞するという手法を取るべきなのですが、まあそれもいずれやるかもしれませんけど、それはちょっと手に余るし網羅するのも困難なので、とりあえず気が付いたもののメモ書きを開始することにます。
基本的にはアニメの手法を肯定しているので、ぜひこのノリと完成度で2期を成功させて欲しいものだと思います。
チェックポイント
引用画像はクリックで拡大されます。発見済のものが他にもあるので、今後も随時追加していく予定です。
原作 | アニメ | 原作コマ | アニメ画面 | コメント |
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20 | 9 | – |  | 原作に描写のない100%アニオリの演出。シュタルクから「師匠の技はもっと重かった」と喝破されたリーニエが斧を出すカットですが、出した斧が地面にめりこんでいます。「そんなことないもん!重いもん!」というリーニエの心の声を石見舞菜香ボイスで脳内で再生するとリーニエのかわいさマシマシ。まあ結局はリーニエの技はやっぱり軽くて、シュタルクの胴体をぶった切れずにここで倒されて終了なんですけど。 |
22 | 10 |  |  | 回想シーンでのフランメのセリフの変更はないのですが、街に洗濯物が干されています。アニメ第10話は放映時に「千年生きた魔法使いだ」「アウラ自害しろ」で大変に話題になった神回ですが、クライマックスのこのカットで会話する2人がシルエットで示されているのは、音楽とともに大変な画面の緊張感を与えているので、そういう演出意図だったのだろうと思います。 |
24 | 11 |  |  | シュタルクがクラフトの腕の中で目覚めるシーンですが、アニメではシュタルクがジャンボベリースペシャルとアイゼンの夢を見ています。特に深い演出意図はないと思います(笑)。 |
24 | 11 |  |   | 食前にクラフトが祈りを捧げるカットで、原作通りのクラフトとフェルンの2人が祈りを捧げているカットの後で、細かい冬ごもりイベントの数カットを経てシュタルクも祈りを捧げているカットが追加され、半年の時間経過とシュタルクの変化を表現しています。キャラの内面の独自解釈に踏み込んでいますが、シュタルクは信仰よりフェルンに合わせているだけという解釈も可能か。フリーレンは変化なしですが、アニメのほうが原作よりお行儀がいいです(パンをちぎって食べてる)。 シュタルクとフリーレンの座っている位置が変わっている意図は不明。 スープ皿のようなので、アニメで料理鍋が暖炉に吊り下げられているというのは妥当な描写 |
46 | 22 |  |  | ラントの食事を見守るユーベルの前にも料理皿が置かれています。アニメでも手をつけてはいないものの、ユーベルは飲み物だけというのは不自然だという判断があったのかもしれません。 でもそのユーベルのパンはラントの注文ぶんだったのでは…(あげた?) |
55 | 26 |  |  | 第2次試験クリア時のもの。このときのメトーデは直前までフェルン複製体のゾルトラークを受け流し続けていた筈なので、それなら壁にボコボコと大量の丸いクレーターができているだろうというわけです。アニメで思わず「なるほど!」と手を打ってしまった名演出。 あと、メトーデの服がアニメだと結構ボロボロ。 |
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