ゴルゴ13マラソン

ビッコミでのゴルゴ全話無料を機に、頭から読んでいます。全部レビューするまで続く見込みはありませんが、読んだらメモを残しておくことにしました。

なお、あらすじつきのエピソードリストについては、Wikipediaの「ゴルゴ13のエピソード一覧」も大いに参考になると思います。

エピソードは基本、発表順に並べており、ビッコミのエピソードの最初の話にリンクを張っています。まあ無料期間が終われば買わないと読めなくなりますが…。

この週末からの自分の韓国旅行で、夜にホテルの部屋でヒマになったら即座に気になる話を読むためのリンクでもあります(韓国からビッコミにアクセスできない可能性もありますが…)。

発表巻数話数サブタイトルメモ
1968.1111ビッグ・セイフ作戦小池一夫らしい。基本パターンの多くを提示する。冒頭から事後、ブリーフ1枚で窓際に立つゴルゴに後ろから近付いた売春婦をいきなりグーパンするとか、3つに分けて小包で送られた部品を組みたてて銃を作るとか。舞台はロンドン。
1968.122デロスの咆哮フランスからの依頼で孤島に入るゴルゴ。プロの殺し屋と対決する形になるも、ターゲットを殺したのちあっさり捕えられるゴルゴ。依頼者を吐くようメスカリンを混合した自白剤を飲まされるも、薬が完全に効いてくる1時間後までの間、見張りもつけられずに部屋に放置されたため、女の助けも借りてからくも脱出。そして匿われた女の家で、朦朧とした意識のままで女にむしゃぶりつくメスカリンセックス。翌朝、薬が抜けたので舞い戻っていろいろ倒したすえにプロの殺し屋と一騎打ちのうえこれを倒して終了。まだキャラが固まっていないとはいえ色々ひどいですコレ。
1969.113バラと狼の倒錯これは原作は小池一夫ですね?
冒頭からトップスピードにエロ満載な話なのはまあいいんですけど、ゴルゴが潜入したのがブルーフィルム製造組織だったのもまあいいしこの時点では「傷追い人」のことは思い出してもいなかったのですが…。 さすがに「0号催淫剤」が出てきたときにはお茶吹いちゃった。
小池史上初の「0号麻薬」登場っぽい
倒したラスボスが世間を恨むに至った理由も、「あー…」な感じの小池イズム。
1969.214色あせた紋章いきなりまともになったんだけど、さすがに「バラと狼の倒錯」があんまりだったのでテコ入れが入ったのかなぁ。
1969.35檻の中の眠り
1969.46白夜は愛のうめき
1969.57ブービートラップ
1969.58黒い熱風
1969.69南仏海岸「いま流行のカーセックス」
1969.610ゴルゴin砂嵐
1969.711駅馬車の通った町やはりの小池一夫の原作(無駄にエロくて滅茶苦茶な話ですねの意)。
「人口五百人たらずの地図にもない忘れられた町である」(注:ただし鉄道は2日に1回通っている)という冒頭部の語り口から、ぼくのなかの小池一夫センサーが反応。ただの法螺センサーかもしれませんが。 そして「わたしを女として…ただの女としてだいてくれない?」という大時代的な無駄にエロいシーンへの導入。
「子連れ狼」にそのままプロットを流用して揉めたらしいですね。
1969.812狙撃のGTこれが「不可能だと思われた狙撃にいろいろ工夫して成功する」というパターンのはしりかな。
1969.913メランコリー・夏
1969.1014猟官・バニングス
1969.1115WHO!?
1969.1116殺意の交差「俺の知らないところで俺が死にかけた……」とファンの間では話題のエピソード。普通に運が悪ければゴルゴ死んでます。
お色気要素はダンサーが踊っているカットくらい。
1969.1117スタジアムに血を流して
1969.1218白の死線
1969.1219ベイルートVIA
1970.120最後の間諜 ―虫
1970.121ラブはナイフ
1970.122Dr.V・ワルター
1970.223内陸地帯ボリビアに来たゴルゴは謎の容疑で拘束され上半身裸で鞭打たれるサービスカット。それは偽装だったということで依頼主から宿泊するホテルに送られた美女とおわびセックス。
チェ・ゲバラに憧れるゲリラの男(善人っぽい)に誘われて森に入って野宿していたゴルゴを容赦なく襲うのは凶暴な大アリクイ!面白すぎる。
1970.324●査察●シースルー小池一夫なのだろうか(審議中)。 話としては割とまともではあるのですが、濡れ場の描写に僕の小池一夫センサーが反応。 ゴルゴに接触してきた金髪美女が「きん密になるために…寝ろ!」と命じられたと全裸。
「それに私は不感症の女」と言ってゴルゴを誘いつつ、そのあとの6ページに渡ってその女の悶える顔がカットインしているのはどういうことですか先生。
1970.325仮面の標的アルゼンチンのネオナチの話。結構味のあるキャラデザのナチの悪役なんだけど、この回のゲストで死んでしまうのか。
1970.426死に絶えた盛装
1970.427シェルブール0300
1970.528マッディブラッド治安の悪いブラジルの話。自分を狙ってきた男の手先のチンピラの手引きとはいえ、商売女と一緒にしけこんでいる安宿にガサ入れにきただけのどう見てもただの悪徳警官2名を逃げる際に躊躇せず撃ち殺すゴルゴ。いいのかそれ。ゴルゴを追ってきた商売女を巻き添えにして皆殺しにして去るゴルゴ。
1970.529価値なき値
1970.630魔的のシュッカ全体としてはゴリゴリのユダヤ人差別をするナチスの残党老紳士(もと殺し屋)の渋めのエピソードなんですが、その娘がユダヤ人の彼との結婚を認めて貰えないので自暴自棄になるのをゴルゴに拾われるまではいいとして、そこで当然のようにゴルゴとセックスに入るのはどうなのか。
1970.731暗い街灯の下で冒頭でビッグ・ベンを映して「今回は英国の話です」とわかる親切設計。観光ガイドのごたる。マリワナやLSDをやる無軌道なヒッピーの若者がゴルゴの銃を手に入れてしまったために…という話。トラウマを「トゥラウマ」と表記しているのが時代感。
1970.832帰ってきた標的
1970.933飢餓共和国
1970.1034喪服の似合うとき
1970.1135激怒の大地話自体はそんなにおかしな展開でもなく面白く読んでいたんですが、唐突な話の終わらせ方に「えっ?」と三度見しました。改めて見たらタイトルでネタバレしていたけど、こんなことが許されていいのか。
ペルー大地震(1970.5.31)があったのでそれで1本作るという所から逆算した話なんだろうなぁ。
1970.1236番号預金口座いい加減な話だなぁ…。これで終わるのか…。「そっくりな人形」というネタを使いたいだけだったのかな…と考えると、ここにも小池一夫のダミーなオスカーの臭いが。
1971.137AT PIN-HOLEストーリーとは無関係に「バットマン」はまだしも唐突に「キムボール・キニスン」という名前が出てくる原作者の趣味まるだしの話。誰だろ。
あ、これ、武器屋デイブが初登場する回か!
デイブにたった3時間で無茶ぶりの特注をして仕事をさせるのはいいとして、ゴルゴはその3時間の間に行きずりの美女とセックス。 いくらデイブの仕事を待つだけだからってあんまりでは。
1971.1増刊117人の渇き
1971.238ラオスのけし現地の工作員の金髪美人と酒場で接触して、チンピラどもと大暴れしたすえに二階でセックス。
1971.339雪は黒いドレスの肩に妊娠したストリッパーとクズいヒモ。その女に近づいて利用する紳士の背後に渦巻く陰謀。ゴルゴは仕事を終えただけではあるものの、女にとっては割と救いのないオチの人情話。これは名作じゃないかなぁ。
1971.340マニトバ
1971.441そして死が残ったフィリピンのマルコス政権下の政治絡みの依頼。ホテルに宿泊するゴルゴを狙いに来たチンピラの襲撃をかわすため、見ず知らずの隣の婦人の部屋から仕掛けたゴルゴ。部屋に招いたゴルゴが銃をチンピラに突き付けても動じる様子もないネグリジェ姿のご婦人(40歳越えてそうなのでゴルセックスなし)。これがフィリピンの治安ぶりなのか…。
そして売春婦とはゴルセックス(描写控えめ)。
チンピラを何十人も殺します。警察に逃げ込んだボスを殺すトリックはちょっと面白かったです。
1971.542女王陛下の憂鬱
1971.643ゲート・インビッコミにない?
1971.6増刊2デスマスクの肖像テーマは南部の黒人差別。まあまあ面白かったんですが、ゴルゴは下見に来た際に降りかかった以前の依頼絡みの火の粉を払っただけで、今回ここに来た理由である仕事の依頼の話をする前に話が終わりました。これでいいのか。
1971.744VOO DOOハイチのブードゥーの呪術師に呪いをかけられた依頼主からの依頼を受けたゴルゴも呪いにかかる。巻き添えで呪いをかけられた黒人女性の恐怖を消すためにゴルゴセックス。そして高熱に苦しむ意識朦朧のゴルゴの前に現れた謎の少女がゴルゴをフェラ抜き。そしてブードゥーの呪いの正体とは…!
1971.845アラスカ工作員姿を見せない凄腕の殺し屋との1対1の山小屋での対決。もちろんゴルゴが勝って終わるんだけど、その背後関係とかが一切不明で伏線だけ置いておしまいのオチ。今後、回収されるのかなぁ。
1971.846鎮魂歌に牙をあ、さすがに前回の続きだったか。背後にあったのはKGBの陰謀!囚われの身となったゴルゴ!
そして正体がKBGにばれて3日後に歓待されるゴルゴ。自分の前の皿でなく歓待役の美女の前の皿を毒見済として無造作につかんで立ったまま食べ始めるゴルゴ。お腹すいてたんですね。そしてもちろん食事のあとはセックス。そのまま命を狙われる2人。
1971.947リオの葬送話は続いています。KGBから美女と脱出したゴルゴ。
今回の真の依頼主は、KGBだけでなく露米英仏日の5か国によるナチの残党をブラジルで退治する話だった。いきなり話がでかくなりました。そしてKGBの美女とセックスのち、潜入して拉致られて毒蜘蛛による拷問にかけられる美女。美女死亡。
1971.948ナチス鉤十字章は錆びず冒頭で工作員の美女が出た瞬間にセックス予想余裕でした…と思ったらゴルゴに見破られてご破算。
「ポートワインは精力をそぎ、シェリー酒は逆にそれをあおるという…フランス女が知らない筈はない…」
お役立ちの知識。
そしてまたしても幻覚剤「LSD25」の登場。
そして口を割らせるために薬を飲んだ女とセックス。
恐怖の神経ガス・ゾマンも登場。
そして出てくる大アリクイ。
…小池一夫せんせいなんでしょうか。
ナチの大物を取り逃がしてこのエピソードは終わり。
1971.1049ラ・カルナバルまだブラジル編のナチを追う話は続きます。
リオのカーニバル。
「当然の結果のようにセックスも開放されっぱなしで、人妻に対しても無礼講ということになる…」
結局、ナチの大物を殺して終了。
1971.1050ROOM・No.909ニューヨーク。ゴルゴが超絶な射撃技術で不可能と思える狙撃を成功させたという一点のみの話。ゴルセックスなし。
1971.1151潜入ルート”G3”
1971.1152国境線の5人国境の山小屋で逃がし屋を待つ見知らぬ3組5人と、そこに居合わせたゴルゴ。途中までミステリー仕立ての話。あわやレイプシーンはあるがエッチはなし。面白い。
1971.11増刊3国際ダイヤモンド保安機構
1971.1253ナポリの女タイトルの時点でこれはもうセックス。ナポリでなぜかホテルでなく、道端で出会ったガキと、その母である、女と数年前に家を出て死んだらしい亭主持ちの母親の家に滞在することになったゴルゴ。もちろん未亡人は燃え上がるようにゴルゴを求めてセックス。そして仕事を終えるなりさよならも言わずに去るゴルゴ。パパになって欲しかったのに!
1972.154死の収穫内乱のボリビア。大使誘拐。そして入国したゴルゴを待ち受ける組織と、その手先の売春婦。もちろん即座にゴルセックス。ゴルゴの命を狙っていた売春婦をリリオス・オバタ樹から採った催淫薬でかわして口を割らせるゴルゴ。大使夫人の浮気セックス。
軍内部の陰謀絡みで、ゴルゴの契約は破棄。
1972.155ANGRY WAVES
1972.2増刊4誕生日に白豚を殺せ!!ゴリゴリの黒人差別とヤク中の黒人ベトナム帰還兵。マルコムX。ニューヨークのスラム地帯。面白くならない筈がないですね。でも割と尻すぼみのオチ。
1972.356みな殺しの森
1972.457キャサワリー
1972.558カリブ海の死影
1972.559日本人・東研作
1972.760砂漠の逆光
1972.861アクシデンタル
1972.962九竜の餓狼
1972.9増刊5素晴らしきシカゴゲストのシカゴに戻ってきた男の生きざまを描きたかったのはわかるけど、ゴルゴ13としてこれで終わるのか…。
「だが、あんたらは相手を勘違いしていたようだな」な相手でも殺して終了。依頼された本来の内容はよく分かりません。
1972.1063MOSCOW ・DOLLモスクワ人形3部作
1972.1063HELL・DIVERモスクワ人形3部作
1972.1163SHADOW・HUNTERモスクワ人形3部作
1972.10増刊6デス・バレイラスベガスとデンバーの間にあるデス・バレーに、行方不明の兄を探してきた弟の話だが、そこで居合わせた目的不明の指名手配されていたゴルゴ。
宿泊したインディオの集落に美人の娘がいたわけですが、そのインディオの娘が夜に水浴をしているときに、うっかりオナニーを始めたらそこに現れたゴルゴとたちまちセックス。このパターンは珍しいのではないか。
1972.1164ペガサス計画
1972.1265死角の断面
1973.166柩に誓いを
1973.267“Dabbie!”
1973.368死を運ぶ者共
1973.469動作・24分の4
1973.4増刊7蝶を射つ!!
1973.570ヒート・ウエーブ
1973.671欧州官僚特別便
1973.772残光
1973.773白い巨人
1973.874アーリィ・オータム
1973.975スエズの東
1973.1076魔女の出てきた日ビッコミにない?
1973.1177ジェット・ストリーム
1973.1278幽霊定期便
1974.179ペギーの子守歌
1974.280銃殺人ひとり
1974.381海へ向かうエバ
1974.482殺しの紋章五爪竜
1974.583黒い肌の狙撃者
1975.12増刊8英雄都市
1976.2104スキャンダルの未払い金政敵にスキャンダルを与えたうえ殺そうとして登場する「LSDに強烈な媚薬を配合したセクソチウム63」。便利な薬きました。そして薬が効いたので、辛抱たまらずいい歳をして義理の娘をレイプして(今回のサービスカット)殺されるターゲットのじじいと娘。
そして依頼主の別のじじぃは、可愛い息子とかいろいろな人を勝手に巻き添えにしつつ、死ぬ。
ヘリの運転手とかも含めて、あんまり悪くない人がたくさん死んでます。
1979.7147ミステリーの女王英国の著名なミステリー作家女性が、ゴルゴを題材にしようと調査を始め、とうとう自分を餌にゴルゴを呼び寄せようとする。
それとは別に大掛かりな作戦遂行中のゴルゴは…。
1984.62132万5000年の荒野「どうしたらいいんでしょうか!?」
1992.5増刊29ジョーカーを砕く1991年イスラエルの「ラミィ・キューブ第1回国際大会」を題材にした話なので、ボドゲ者はおさえておきたい。
1993.8増刊34血液サンプルG「さすがシンプソン博士だ……専門外の質問にも動じない!」
1996.12360間違われた男マフィアがゴルゴに仕事を依頼したつもりで、待ち合わせ場所に居た殺し屋でもない別の男に間違えて仕事の依頼をするというタイトル通りのネタ回。この男は別にゴルゴを騙そうと仕組んだわけでもなく別件で少し早くそこに居ただけの目つきの鋭いセールスマンで、かつゴルゴもその様子を物陰から見ていてそのまま見送るという色々な意味であり得ない展開。
小物なので、ボスから与えられた部屋に来た売春婦もおいしくいただきます(今回のサービスカット)が、仕事の内容を聞いてびびって逃げようとするも…。
普通にコメディとして面白いです。
いったいゴルゴは誰からの依頼で動いたというのか…ああ、別人からの依頼がかぶったから話を聞いてから断ろうとだけ思って待ち合わせ場所に来たという解釈は可能かな。
1998.10378300万通の絵葉書コンゴ動乱。依頼自体は秒で終了。
ゴルゴの連絡屋の登場。
その連絡網を破壊されたというのがテーマで解決して話自体はおしまい。
いずれにせよ、それらとはまったく無関係に「地震超怖い」「そん なに」というコラの元ネタが有名。
1998.12380演出国家
2001.5407ミステリーの女王・2「ミステリーの女王」(147話)の続編という位置づけ。今度はゴルゴを映画化しようとしたハリウッドのプロデューサーの話から入って、ゴルゴに命を狙われるくらいならこちらからアフリカの傭兵や殺し屋を雇ってゴルゴを殺そうと企む映画会社の老婦人。いちおう147話の際に巻き添えで傷を負った軍人の因縁みたいな話もありますが、正直「続編」と銘打つほどのネタではなかったのでは…。
そして話題の「ああ~校長!」。いちおう今回のサービスカット、じゃないよね…。
もちろんラストは意外性もなくゴルゴが傭兵たちを騙したうえで関係者をぬっころして終了。

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