公式で告知されましたが、12/22の朝に、全国の駅で「葬送のフリーレン」のアニメ2期合わせの「ピールオフ広告」が展開されました。公式Xによれば、以下の7つの場所で1枚剥がして持っていける形で配布されたようです。
- Osaka Metro なんば駅
- 札幌 地下歩行空間1番出口
- 地下鉄名古屋駅
- 広島駅南口地下広場
- 東急渋谷駅 道玄坂ハッピーボード
- 西鉄福岡(天神)駅BIG8
- IRいしかわ鉄道金沢駅(12/23追加か)
まあ、どうやらすでに「1人1枚」のルールを守っていただいたうえでも、半日で全部狩り尽くされたようです。意外性はないですが。広告自体はカードがない状態でも当該期間は掲示されている筈です。
配布されたカード
宣伝の画像、および捕獲した方の報告によれば、このピールオフ広告で用意されたものは、12/18の書店フェアで関連書籍に一部書店で配布されたキャラクターカードの「南の勇者」のものが、そのまま使用されたようです。

この広告用に相当枚数の「南の勇者」のカードが用意されたようですね。写真で見る限りでは500枚くらいあるので、トータル3千枚くらいかな…。
なぜ「南の勇者」なのか
以下はあくまでも公式に情報はないただの邪推推定ですが、考えられる理由は次の2つのどちらかだと思います。
- カード8種類のうち、広告用に「南の勇者」だけが多く印刷された
- カード8種類のうち、書店配布用の「南の勇者」の一部を広告用に回した
ぼくは関係者ではないので事実がこの1と2のどちらかは断定できませんが、まあ「2なのかな」とは思っています。南の勇者だけを多く印刷する理由がなさそうなので。
トレーディングカードなどでもそうですが、この手のカードはカード1枚ごとに版を作って印刷するのではなく、全部のカードを1枚の版で印刷したのちにカードごとに裁断するのが普通です。すなわち普通に作ると「全部同じ枚数」になります。
ではなぜ「南の勇者だけが、書店向けに少なく配布されたのか?についても、あまり疑問の余地はないです。いいにくいことでも言えば「どう見てもいまの知名度は一番ない」ので。
「人類最強の勇者」である南の勇者は、ほぼ原作の第63話(7巻)にしか登場せず、アニメ1期にも出ていない(2期に出ます)ので、原作を読んでないひとには今も普通は知られていないであろうキャラです。
これは決して「読者の人気がない」ことを意味しません。実際サンデー読者の第1回人気投票では「南の勇者」は8位でした。これはアニメと帝国編でブレイクする前の当時のユーベル(13位)よりも高い数字です。
まあ「だからこそ、ここで2期合わせで原作をよく知らない人にも南の勇者をプッシュしよう」という思惑もあったでしょうし、それが今回のピール広告で採用された理由かもしれませんが、それはそれとして「アニメ2期に合わせで原作コミックスを買って読むか。アニメ1期は良かったし」な方々にとっては、書店で8枚のカードから1枚選べる状態なら「って誰このおっさん!?」から入ると思われますので、大人気のヒンフリやシュタフェルより敢えてこちらを真っ先に選ぶ人はそれほど居ないのではないかな…と別に悪意がなくても思える次第。ヴィアベルと並んでこれらだけが余ってしまいそうです

自分などは8枚コンプは前提でしたし「誰がアニメ2期で南の勇者の声をあてるのかな?声を聴けばわかるかな」というのも関心がありましたので、南の勇者のカードは1番に取ったのですけどね。
実際には、この「南の勇者」のカードは、南の勇者の声優が語ったわけではなくて、フリーレンの種﨑敦美さんが語ったという内容だったので、南の勇者の声優が誰なのかは現時点でもなお不明なのですが。
ちなみに今回のボイスカードがつく書店フェアに参加した日本全国の書店は2500以上の店舗なので、各店舗にどれだけの枚数のカードが配布されたのかは不明ではあるものの仮説通りに「南の勇者だけ1枚2枚少なく配布する」ことにしても、今回のピール広告用に3000枚の南の勇者を確保するのはほとんど誤差の範囲のようなので、いずれにせよ目に見えてピール広告の影響が出る話ではなさそうですが。
「南の勇者」は、1話限りの登場でも強烈な印象を残す素敵な「人類最強の勇者」のキャラなので、ぜひまだ原作未読の方でも「アニメ2期で観る」のはもちろん、「アニメ1期の続き」の7巻から原作を読んでいただきたいと思う次第です。
12/23追記:キャンペーン中のボイス差し替えの可能性
Xで公式がヒントをくれたので「ああそうか」と気がついた話なのですが。
深読みをせず普通に読めばこれは「南の勇者」の能力を脈絡もなくキャラ紹介だけしたわけではなく「このキャンペーンで、未来に何かが起こる」というサインでしょう。
これを公式から言われて遅まきながら気がついたわけですが、すでに試された方はご存じのように、今回のこのキャンペーンは、カード自体の情報としてはQRコードとパスワードと認識のための表面だけで、ボイス自体はサイトに接続してスマホで聴くという仕様です。つまり後からのボイス差し替えが可能です。
従って深読みをせずともこれは、アニメ2期放映開始の頃にボイスの差し替えが1回はあることを意味するでしょう。
現在のこのボイス、最後の締めは8枚とも「葬送のフリーレン TVアニメ 1月16日放送スタート」なわけなんですよね…。
たぶんその頃には、南の勇者の差し替えバージョンのボイスで、南の勇者の声優による語りが聞けるのではないでしょうか。
ボイスを聴くなりカードを捨てちゃう人はたぶん居ないと思いますけど、とりあえずキャンペーン終了までは、手元に残しておくと良いと思います。
このキャンペーンの終了時期
ところで公開情報として、このフェアは「サービス終了が2026年6月17日」であることが明記されています。まあ、この日でサイトを締めるのでもうボイスは聞けなくなりますよという告知なわけですが。
ここで一応着目したいのは、終了が6月っていうのは、アニメ2期のスタートアップ企画としては割と長いな?ということです。
まあ単に「サーバを半年契約した」だけかもしれませんけど、もしかしたらこれは「アニメ2期は、やはり2クールで半年」であることを示唆しているのかもしれません。まあ、ただの希望的観測なので、このくらいにしておきますが。
(おしまい)


コメントを残す