公式からサンデー10/29号の発売と同時に2025/10/15に発表されました。これを読んで思ったことを少々。
結論から先に
山田鐘人・アベツカサの先生方、本当にお疲れ様です。ごゆっくり休養して充電したうえでの今後の掲載をお待ちします。待てますので。
「葬送のフリーレン」の連載状況
昨年秋から2025/10/15現在の、原作連載をめぐる状況はこんな感じです。
- 2024年秋にTVアニメ2期の2026年1月の放映開始が発表。
- 原作140話が2024年の年末12月に掲載され「次号から休載です」。
- コミックス14巻(128~137話収録)が2025年3月に刊行。
- 2025年7月に、サンデーに141話が掲載されて連載再開。
- 結果的には、2025年の前半はまるまる休載でした。
- 以後サンデーで「隔週」連載で安定して掲載され続けました。
- 2025年10月に、コミックス15巻の2025年12月の刊行がアナウンス。
- 通常通りの厚さであれば15巻は138話~147話が掲載される筈。
- 2025年10月15日、サンデーに147話が掲載され「次号から休載です」(イマココ)。
以上を考慮すれば、特に邪推をしなくても「アニメ2期の開始合わせで15巻を出したいので、それまでになんとか147話までは終えよう」という先生方と関係者の合意があったことはおよそ明白であると思うのです。まあまあ想定内。
あくまでも特に公式からはなんの発表もないし個人的に情報を掴んでいるわけでもない自分の推定ではありますが。
「体調を鑑み」の意味
公式からの休載アナウンスに「体調を鑑み」という文言が含まれています。
これを文字通りに受け取って「先生方の健康が心配だ…」とかいう声も散見されますが、これについては自分はそれほどには心配しておりません。
少なくともなにかの深刻な病名がつくような話ではないと思っています。まあ「腰痛だって十分にダメです」な話かもしれませんが。
これはあくまでも公式筋からの情報も何もない、単なる自分の想像であることは重ねて強調しておきたいと思います。デマ拡散厳禁。
これは自分が会社なりに「今日は体調不良なので有休を使って休みます」とか連絡を入れた際のことでもあるんですけど、もちろん文字通りに発熱や腹痛で「マジでしんどくて仕事にならんのでこれから医者に行こう」なこともありますけど、そうではなく「ちょっと今日は仕事をする気になれないので、まだ有休もあるし家でのんびりゲームでもしよう」とか思って「体調不良」とだけ伝えたことは誰しもありますよね? 私はあります。
まして僕らは残念ながら「多少しんどくでも、貯金も十分ではないし、食べていくためにこれからもまだ会社勤めを続けて稼がねばならないんや…」な身の上であるわけですが、客観的に言っていまの先生方はすでにそういう状況ではないのはおよそ明白であるわけです。
ぼくは先生方がいくら稼げているかなんて存じ上げませし興味もありませんけど、どこをどう見ても「葬送のフリーレン」は大成功をおさめ、単行本はたくさん刷り続けて今も売れ続けており、海外展開も順調で、アニメ1期も大好評で、コラボも多数でグッズもバンバン出続けていて(これがゴツイ稼ぎの筈)とっくに僕らが全部買うのは不可能な状況です。早い話これは「日本の漫画家の大成功」パターンとしてジャパニーズドリームを体現でき、先生がたはもう一生遊んで暮らせるだけのおカネを手にして、望むならプールつき豪邸に住んでもなんの不思議もない状況である筈なのですよ。よほどカネの管理で大失敗とかをしていない限りは。
このような状況で、いまの先生がたが「もうあくせく働く必要はないんだし、少し連載のペースを落としておカネも使って自分の人生を楽しんでも良いのではないか?」とか考えたとしても、なんの疑問もないのです。
あるいはアニメ関係の女性声優とおつきあいをしていて結婚するとか、みんなも遊んでいる有名なソシャゲでトップランカーの常連になるとか、そういうほのぼのしい話はないのかなぁとか思ったり(具体例を思い出す話はやめろ)。
念のために強調しますが、これはまったく非難のニュアンスをこめていません。ていうかむしろそうして欲しいと思っています。まっとうな方向で成功できたひとは、みんなの憧れるモデルケースになるような幸福な人生を送って欲しいし、何よりもこれまで作品を楽しませていただいて心から感謝している身としては。
余談ながら「葬送のフリーレン」の連載開始時のスタートアップ時の1巻の掲載号とページ数を調べると、開始前に描き貯めてはいたんだろうけど、この時期にどれだけ仕事してたんだ先生がたは…。という気持ちに。
このような事情を踏まえて「アニメ2期合わせで単行本15巻が出せるよう147話まで頑張ったらすこし休もう」という予定を無事に達成できたという話ではないかと思っています。
これがいま自分が考えている「体調を鑑み」の理由です。改めて強調しますが公式筋からなにかの裏を取っている話ではありませんのでご注意ください。
「葬送のフリーレン」の今後は?
そんなわけで、自分は「葬送のフリーレン」の連載が147話で中断して「期間の定めのない休載」期に入ったこと自体にはなんの疑問もありません。もちろん「帝国編」のこの先を読みたい気持ちは心からとてもありますけど。ありますけど!
公式発表の「しばらくの休載」がどれほどを想定しているのかは不明です。2025年前半をまるっと半年休んだこともありましたし。個人的には2026年1月のアニメ2期開始に合わせて148話が載れば上々と思ってますので年内再開はないと読んでおりますが、これも分かりません。年内に148話が載るかも、アニメ2期が開始されても148話が発表されないかもしれません。
過去に無数にあった他の連載漫画のパターンとして、長期休載の際にいちばん懸念すべきなのは、ガチの腰痛とか鬱病とか新興宗教の教祖様になっている可能性はおいておくにしても「実は作者はもう創作意欲を失っているのではないか?」「何年も休載してるけど、もう先を描いたり完結させる気はないのでは?」という懸念だと思います。
ただこれも、公式の休載の発表から「お二人の先生方は引き続き執筆中です」とあるので、基本的には心配していません。
もちろんこれもサンデー編集部の希望的観測を含めている可能性もありますが、そこまで疑う理由は別にないです。
あるいは「連載を再開したのはいいけど、この手抜きぶりはちょっと…」みたいな内容にされても困るので、ぜひ先生方におかれましては、心ゆくまでぞんぶんに休養と充電をしていただいたうえで、今後の連載再開に臨んでいただきたいと心から思うのでありました。
ぼくは帝国編の続きと結末を心から楽しみにしているんですが、待てますので。
(おしまい)
余談:「人名辞典2025冬」のこと
上で書きましたように、ぼくは「フリーレンの2025年までの連載再開はないな」と読んでいるわけですが、これはすなわち「147話の内容までで、冬コミ新刊の『人名辞典2025冬』を作り始めて構わなそうだな」ということを意味します。いま作っている冬コミ新刊を作り終えたら、作業にかかろうっと。
夏コミで出した「人名辞典2025(142話まで対応版)」については、すでに無料公開に切り替えましたので、興味のある方は是非こちらをごらんください。
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