1990年代のオタクが映像作品を購入するための主要メディアであった「レーザーディスク」も、おそらく現在は捨てるか捨て値で売ってしまったか、自宅に放置してある方がほとんどであると思われます。
そしてレーザーディスクも、物理的にメディアの経年劣化が普通にあるメディアです。久々に再生してみたことのある方がある方は承知していると思いますが、画面がスノーノイズまみれで観賞に堪えないことになっているのも珍しくありません。
それでもDVDのように「再生できない」のではなく「ノイズまみれだがいちおう再生して観賞できる」のが、ある意味で「アナログ映像のいいところ」なのですが。
率直に言って「いまでも普通にDVDやブルーレイで販売されていたり、配信で視聴可能」な作品であれば「わざわざノイズまみれの作品を手元に残す必要もない」と思えるのですが、中には「いまでも決して配信や販売がされることもない」作品もレーザーディスクには存在しますので、そのような作品はやはり今からでもデジタル化して手元保管を行う意味があると思います。
たとえば美少女アニメの「くりぃむレモンPart.3」は「作中で少女を犯して挿入しているのは人間の男の男性器でなく妖魔の触手」であり「幼女にも見える少女の女性器には陰毛が生えていない」という理由で、当時の映倫の基準をクリアして女性器にモザイクがかかっていない無修正の状態でリリースされました。令和のいまではちょっとモザイクなしでの公開は無理でしょう。
以上の観点から、レーザーディスクの映像のデジタル化について、ここで述べておきたいと思います。
なお当時の商品に「レーザーディスク・ゲーム」のようなものも存在しておりましたが、これを当時のように遊べる環境で再現するのはたぶん不可能なので、これについては触れません。あくまで「普通に再生できる映像」のみです。
なお、ここでは「レーザーディスク」からのデジタル化について述べましたが、基本的に「VHDディスク」や「VHS以外のビデオテープ(ベータマックスや8mmビデオなど)」もこれに準じます。特に説明はしませんが、それぞれの再生機器を用意したうえで、同様に接続してダビングを行ってください。
「VHSビデオテープ」については、他にも「できること」が増えますので「VHS録画のデジタル化」へどうぞ。
レーザーディスクのダビング
レーザーディスクを再生してその映像をPCに取り込むための手段は、基本的には単純です。
1.再生できるLDプレイヤーを入手
ディスクと一緒に自宅にあったものが、まだ動くようならそれを利用する。不要になったユーザーが中古をヤフオクなどで捨て値で売っているものもあるでしょう。
2.ダビング用キットを入手する
アナログ映像をPCにダビングするためのキットの新品が、数千円で購入可能です。以下を購入可能でしょう。
- アナログ端子(黄・赤・白)とUSB端子との接続ケーブル
- PCに取り込むためのソフトウェア
特定の商品を勧めるほどのことはありません(いくらでもあります)が、「アナログ」「ダビング」「USB」などで検索すれば出てくると思います。
3.ダビング用キットを使用する
それを使用して、PCとLDプレイヤーを接続してダビングを行います。特に補足したいことはありません。それで苦もなくLDのコンテンツをPCで扱える動画として獲得できるでしょう。
ダビング後のコンテンツ処理
この方法でレーザーディスクのコンテンツをPCにダビングした場合には、PC上では「丸ごとダビング」を行った1個のファイルになります。
このままでもPC上での再生は普通に可能ですが、かつてRDレコーダーに親しんだ身としては、各話ごとにファイルを分けたり、色々やりたいですよね。
それについては「VR_MOVIE.VROファイルの修復」のところで、動画ファイルの編集について触れた部分を参考にしてください。
コメントを残す